韓国ドラマ「刑務所のルールブック」

少し前に韓国ドラマ「刑務所のルールブック」を見終わりました。
ちょっと書くのにためらったので投稿が遅くなりました。

画像引用　　http://program.tving.com/tvn/prisonplaybook

このドラマ、刑務所が舞台なのに見た方の口コミが良くて、
ホンマにいいのかなあ～？と思いながら、最初の3話くらいまでは、
半信半疑で見ていました。

特に主人公のジェヒョク（パク・ヘス）さんが独特なキャラクターで、
まさに「野球バカ」という、野球以外は何をするにも超不器用な人で
見るのに慣れるまで時間がかかってしまいました。
（私が野球好きでないというのも理由の一つかも）
最後の方では愛おしくなるくらいになったんですけどね

後から、パク・ヘスさんが「青い海の伝説」に出てたと書いてあるのを見て
「え？どこに出てた？？」と思ったら、刑事さん役。
髪型のせいもあってか、全く違う人物に見えました。

「この人、見たことある」と思ったのに
しばらく、どのドラマで見たのか思い出せなかったのは
キム・ミンチョル役のチェ・ムソンさん。

今回は元暴力団の怖いおじさんが、すっかり
優良受刑者になっている役だったのですが、
「恋のゴールドメダル」の監督役だったのを思い出した！！
（思い出すの遅すぎ）
「見た目はちょっと怖いけどいい人」というイメージは健在です。

最後までドラマを見終わった感想は一言。

「人生って何があるかわからない。でも自分を信じて進むしかない」

大まかなストーリーと見所としては、こんな感じかな。
↓

韓国シリーズ2年連続MVPをとり、メジャー契約のため数日後に
渡米を控えていた主人公、ジェヒョク。
そんなときに妹が襲われそうになったところに出くわし、
相手の男に重傷を負わせてしまい、
まさかの実刑を受けることになってしまった。

刑務所という男ばかりの独特の空間と、個性的な受刑者。
外界とのつながりは刑務官と面会に来る家族達だけ。
韓国の国民的スターということで、特別扱いされる反面、
狙われることも・・・

刑務所なのに、こんなに自由でいいの？？
というドラマだから楽しんでる部分もたくさんあるのですが、
ひとりひとりの人生の背景にあるものを丁寧に追っているところ、
もともと舞台をやっていた俳優さんが多いからか、
セリフや動作に「間」や重厚感を感じたり、
映画を見ているような気分になって
見入ってしまうようなシーンも多かったです。

特に印象に残った人は
カン・チョルドゥ (パク・ホサン)さん
ＢＳ１１のサイトをご参考に

いつも陽気で、本気なのか本気じゃないのか
冗談が好きなおじさん。
舌ったらずの話し方で、バカにされたりしますが
彼がいるおかげで場が和むという感じがしました。
彼が去る時のエピソードが辛くて、悲しくて・・・
自分にも息子がいるからかなあ・・・

印象的な登場人物、もうひとりはハニャン (イ・ギュヒョン)
お金持ちでソウル大学薬学部を出ているのに薬物中毒。
もう、この人、個性的でなんともいえない雰囲気。
刑務所の中で一番高学歴な人を探すエピソードがあって
まさか、この人！？って感じから、
話し方や他の人（特にチョン・ヘイン演じるユ大尉）への
ちょっかいの出し方が面白くて、この人がいなかったら
ドラマの雰囲気が変わってたかもしれません。

ジェヒョクの友人で刑務官のジュノ (チョン・ギョンホ）と、
その弟で、ジェヒョクの熱烈なファンのジュンドル。

ジェヒョクと分かれた元カノのジホ。
最後にはよりを戻しますが、彼女がかわいいだけじゃなくて
ジェヒョクのことを誰よりもわかっているエピソードで
彼女の存在の大きさを感じることができました。

他にも超個性的なキャラクターがたくさん。
ひとつのドラマでこれだけ多くのキャラクターを掘り下げるのは
難しいと思うのですが、個性的な人を描けているから
現実味を感じるドラマになったのだと思います。

刑務所で罪を償い生きる人々と、それを取り囲む家族や刑務官。
中には冤罪や納得のいかないこともあり・・・
それでも日々生きていかなければならない。
面白いエピソードを交えながらも、生きることの意味や
人生の最後に残るものってなんだろう？と考えさせられるドラマでした。

もしかしたら、私が50代に突入してるから面白いのかも。
20代、30代の時に見たら、また違う感想だったような気がします。

評価は久しぶりに満点をつけたいです。