本当に満足できる旅って何だろう？

東大門のJUST STAYホテルの次に宿泊したのは、ココでした。

6つ星ホテル並みレジデンスといわれる、CLASSIC500

ここをご紹介する前に、ちょっと書いておきたいことがあります。

私がソウルを旅するとき、毎回何かテーマがあり、ミッションがあるのですが、

今回のテーマは、本当に満足できる旅ってどんな旅なのかというものでした。

今回の旅で宿泊したのは3か所。

それぞれ立地も、宿泊費用も規模も全然違うところにしたのは、

今、旅行者が望む旅ってなんだろう

ということを考えるためでした。

最近、ソウル旅行というと「安い」「近い」「楽しい」というイメージで、

ウイニングトラベルサービスにもお見積もりをいただくのですが、

お見積もりしたら、「思っていたより高い」といわれることも多いんです。

ちまたには安いパッケージ旅行やキャンペーンがあふれかえり、

ＬＣＣが参入してからは、航空券も激安価格になり、その安いイメージに

拍車をかけています。

旅行代金は季節や帰国する日の曜日によっても左右されるのですが、

韓国旅行はいつでも安い、というイメージがついてしまってるんですね。

ほかの業界でも同じことが起こっているように思います。

ファーストフードがなぜ安いかというと、大量に同じものを作って

売っているからですよね。

普通のお店で材料から作ったメニューとファーストフードは当然

違うはずだけど、どうしても価格で比べてしまいますよね。

旅行業界もそうです。年間契約で大量に航空機の席やホテルの

客室を抑えている大手の会社が、赤字になる価格でキャンペーンを出し、

そのキャンペーン商品はすぐに売り切れてしまって、旅行に行きたいお客様は

代案として出された少し高いツアーを申し込まれ、それらの効果を全部

ひっくるめると、黒字になるというやり方。

それはそれで旅行者にも利点があるからいいのですが、困るのは

そのキャンペーン価格が旅行の通常の価格帯だと思われること。

どんなものでも、手がかかっていればそれ相当のお値段になるというのは

当然のことなのですが、それをわかっていただけないこともあるのが残念なのです。

日本の伝統文化がどんどん衰退していっているのも根本的には

同じような要因があるように思います。

一度衰退してしまったものを復興させるのは、持続させるよりも大変なこと。

「安い」だけに振り回されているこの世の中の風潮に少し危機感を感じます。

実際は私も主婦なので、安いものには弱いんですけどね。

話を戻しますと・・・・

近年、航空券やホテルもインターネットで直接個人手配できるようになり、

旅行会社を通さなくても気軽に旅行ができるようになりました。

しかし、「安いものにはワケがある」ということを知らずに

安い旅行に走ってしまう最近の傾向は、なんだかな～っと思うことが

あるんです。

個人的意見ですが、安ければどんな旅行でもいいってわけじゃないと思います。

そこに「満足感」がなければ、ダメじゃないかなって思うんです。

その満足感は人によって違うし、求めるものも違う。

韓国に行けただけで満足という方もいれば、やりたいことがたくさんありすぎて

3日では足りな～いという方もいらっしゃるでしょう。

例えば、夜に日本を出発し、ソウルに深夜につき、3日目の早朝に

ソウルを出て日本に帰る激安ツアーがあったとします。

実際に滞在できるのは丸1日。

寝ないで行動したら1日半くらいでしょうか。

それでも満足できる人もいれば、もう少しお金を出してゆっくりした

旅をしたらよかったと思う人もいると思います。

旅行の上級者と初心者が違う点は、日程表を見たり、飛行機の便、ホテルなどが

わかった時点でどんな旅行になるか想像がつくかつかないかの違いだと思います。

「安ければいい」と飛びついて、「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、

旅行費用だけでなく、飛行機の便やホテルの場所やクラスも比較の対象に

してくださいね。

つまり、旅行を決めるときに一番大事なのは、

「自分がこの旅に何を求めているのか」をよく考えていただくことだと思うんです。

とにかく安く韓国に行きたい、という方なら、最安値の航空券と、

安いゲストハウスを手配するのもいいでしょう。

でも、安い航空券はキャンセルができないものが多く、ゲストハウスは

ホテルよりセキュリティがゆるい、ということも覚悟しておかなければ

ならないと思います。

どうしてもこの時間に、この場所にいたい、という人にとっては

オプション代を支払ってでも飛行機の時間を指定するべきですし、

家族で同じ部屋で宿泊したい方は、その人数に対応できる部屋がある

ホテルを探さなければならないでしょう。

インターネットで情報を収集したり、口コミを見るのは計画を立てる上で

とても役に立つのですが、それだけに頼るのもどうかと思います。

例えば、ホテルに宿泊した人の口コミで悪いことばかり書かれているホテルと

いいことばかり書かれているホテルがあったら、普通いいことばかり

書かれているホテルがいいかなって思いますよね。

でも、口コミって誰が書いたかわからないし、細かいことが気になる人もいれば

そんなに気にしない人もいるわけです。

口コミでひどい書き込みをされ、困っている宿の話も聞いたことがあります。

クレーマーに近い方も中にはいらっしゃいますが、口コミを読んでいる人には

わかりませんから、その口コミを鵜呑みにしてしまう可能性は高いですよね。

年に何度も海外旅行ができる人なら一回くらい失敗してもいいと

思われるかもしれませんが、めったにいけない方なら、予算の範囲内で

最大限のコストパフォーマンスのある旅をしてほしいなあと常々思っています。

私のブログが、少しでもソウル旅行の際にお役にたてたと聞くと嬉しいのは

そんな気持ちもあるからです。

私は過去にロッテホテル、新羅ホテルに宿泊したことがありますが、

最近はもっぱら安いホテルばかり宿泊していました。

ソウル旅行をする方は「ホテルライフを楽しむ」というよりは、

お買い物やエステやコンサート、楽しみがいろいろあって、ホテルに滞在する

時間が少ないから、泊まれたらいいや、という方が多いと思います。

でも、高級ホテルやレジデンスの人気がないかというとそうでもない。

そこに対価を支払う価値を見いだせる場合は「安い」だけに惑わされないのでしょう。

今回私が宿泊したホテル・レジデンスは

1泊目　東大門JUST STAYホテル　１泊6000円台

2泊目　CLASSIC500　　　　　 　１泊24000円台

3,4泊目 ナインツリーホテル　　　1泊12000円台

いずれも私が宿泊した時点の参考価格ですので宿泊される日によって

金額はかわります。

これらはお部屋の価格なので、二人で宿泊する場合はこの半額となります。

CLASSIC500については次のブログでご紹介する予定ですが、

自分ならこうだな、と考えながら見ていただけると嬉しいなあと思います。

ホテルにはお金をかけず、エステに数万円かける方もいらっしゃるので、

人の価値観って本当にその人でないとわからないものですよね。

価格だけに振り回されずに、

どんな旅がしたいのか、どこに比重を置くのかをよく考えて、

本当に満足できる旅をしてくださいね。